完璧なReplyなどといったものは存在しない。完璧なRetweetが存在しないようにね。


 TwitterにおけるRetweetの使い方は人それぞれだ。

 ここでは非公式のRetweetと特殊なReplyについて話をする。公式Retweetは使い道が1つしかないから放っておけばいい。

 条件はみんな同じだ。情報を知っている事をURLつきでRetweetする。有名人を知っている事をRetweetする。話の掛け合いが面白かった事をRetweetする。みんな同じだ。Followerが多い人はいつか減るんじゃないかと怯えてるし、Followerが少ない人はいつまでたっても増えないんじゃないかと怯えている。

 早くReplyの使い方に気づいた人が少しでも伝えようと努力するべきだ。努力する振りをするだけでもいい。だってそうだろ? 強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。

 近頃、他愛もないように「思える」会話を、延々とRetweetで繰り広げる風景を目にする。「思える」とカッコをつけたのは、他愛もない会話が自愛に満ちている事があるからだ。自分のTweetをFollower全員に伝えようとする事が自愛であり、それは誰にでもある事だ。僕だって同じだ。

 問題なのはRetweet以外の会話を知らない事だ。Replyに少しだけ手を加える事で、Retweetと同じ効果がある事を知らない事だ。例えばa_tonalがTimeLineに「こんにちは」と流す。それに対して僕が「.@a_tonal こんにちは。」とReplyする。そうすれば、僕のFollower全員に「.@a_tonal こんにちは。」が伝わるし、in_reply_toで会話の流れを追う事もできる。ドットのつかない「@a_tonal こんにちは」は、僕とa_tonalを共にFollowしている人のTimeLineにしか流れない。

 Webはダメだ。Twitterのサイトから「.@a_tonal」でReplyすると、in_reply_toが機能しないから会話の流れが途切れる。僕の「こんにちは」が、彼女のどんなTweetに対するReplyだったのか分からなくなる。iPhoneのアプリで「.@」を使ってReplyするのは問題ない。PCのTwitterクライアントは知らない。PCがあまり好きじゃないんだ。

 ただ、完璧なReplyなどといったものは存在しない、完璧なRetweetが存在しないようにね。


 僕は時折り間違いを言う。
 最後に間違いを言ったのはいつだったか。
 間違いを言うのはひどく嫌な事だ。辛辣なコメントに問いかけて沈黙するのは、ネット社会にはびこる巨大な無責任に他ならない。実際僕たちは気づかずに辛辣なコメントをする。
 しかし、もし僕が年中書き続け、それも正しいことしか書かなかったら、書くことの価値など失くなってしまうのかもしれない。


 あらゆるTweetは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。
 僕たちはそんな風にして生きている。


 「風の歌を聴け」へのオマージュ


<Hatena B! & Retweet!>
<Retweet!>