Macでストレスフリーな文字入力を
WindowsからMacに移行して最初に戸惑うのはキーボードの操作だ。Controlの位置が違う。Functionに割り当てられた動作も違う。だからといってWindowsライクなキーボードにカスタムするわけではない。デフォルトの機能を利用して、ストレスフリーな文字入力を追求する。それが今回の主旨だ。
環境:MacOSX10.5、ことえり、USキーボード
半角カナ
Function + 8 = 半角カナ
Control + ; = 半角カナ
Option + A = 半角カナ
システム環境設定→言語環境で「半角カナ」にチェックを入れると使用できるようになる。
辞書
iPhoneとMacの辞書を同期できないか考えていたところ、MY辞書登録の作者@setoh2000さんから貴重な情報を頂いた。
iPhoneの連絡先をMacと同期すると、ことえりの変換候補に出てくるらしい。現れるタイミングは定かではないとの事。いつか検証してみたい。MY辞書登録についてはこちらを。
半角英字
Control + " = 半角英字
Option + S = 半角英字
Function + 10 = 半角英字
日本語を入力中に、上記のショートカットを使うと半角の英字に変換される。ただ、今までWindowsでは英字モードにしてからアルファベットを入力していた為、下記の方法を利用する事にした。
ことえりの環境設定でCaps Lockの動きを「英字を入力」に設定する。これにより、日本語入力中にCaps Lockを押すと英字に切り替り、もう一度押すと日本語入力に戻す事ができる。
行頭、行末、文頭、文末ジャンプ
Command + ← = 行頭
Command + → = 行末
Command + ↑ = 文頭
Command + ↓ = 文末
カーソルを行頭・行末にジャンプさせるショートカットだ。矢印キーを何回も押すのが面倒な時に役立つ。
Delete & Backspace
Function + Delete = 後方文字消去
MacにはDeleteキーがあるが、これはWindowsのBackspaceだ。1つ前の文字が消える。専用ソフトを使えば任意のキーをWindowsのDeleteに割り当てることもできるようだが、あまり余計なソフトを入れたくない。
Functionと組合わせれば、1つ後ろの文字を消す事ができる。
CommandとControlの入替え
Command + C = コピー
Command + V = ペースト
Command + X = カット
Command + Z = アンドゥ
コピーペーストは最も使うショートカットだが、MacはCommandの位置が薬指の下にあり押しにくい。システム環境設定のキーボードとマウスで修飾キーの設定を変更すれば、小指を使ってコピーペーストできるようになる。
変換候補をさかのぼる
Shift + Space = 変換候補逆順
日本語を入力中にスペースを押すと変換候補が表示され、さらにスペースを押すと下の候補に移動するが、上に戻るときは矢印キーを使うより、上記のショートカットのほうがブランドタッチに適している。
おまけ
標準で利用できるスクリーンショットの撮影方法
Command + Shift + 3 = 画面全体
Command + Shift + 4 = 任意選択
Command + Shift + 4 + Space = ウインドウ
文字入力とは別の話だが、Macのマルチタッチトラックパッドは本当に便利だ。2本の指で上下させるとページがスクロールする。これを3本指にすると下記の動きとなる。ただし、アプリによっては機能しない。動作が確認できたのはFireFoxと夜フクロウだ。Safariやテキストエディットは動作しなかった。
3本指で上下 = ページ先頭、最後
3本指で左右 = ページ送り、タブ移動
文章を書く時はリズムが大切だ。まれに思考と入力がシンクロしてスラスラと書ける事がある。脳の発した神経伝達物質が、瞬時に指先へと伝わる感覚。そのような状態で書いた文章は力強く、そして優しい。
Macではまだそのような感覚になった事はない。思考と身体がバラバラだ。ショートカットは覚えようとしてもすぐ忘れる。指先が自然と欲するのを待つほうがいい。
参考