禁煙なう


10月1日にタバコの定価が改定され、1箱100円程度、値上げされた。これを機に節煙しようと思ったのだが、案の定挫折し、いつの間にか20本/日のペースに戻っていた。

生まれて初めてタバコを吸ったのは中学生の頃だ。不良だったわけではない。不良という言葉は死語だろう。今の若い子達はどう表現するのか。ヤンキー? ワルガキ? Bボーイ?

高校生になり、家でも学校でもタバコを吸うようになった。あれは確か高校2年の頃だったと思う。トイレで吸っていたのがバレて停学になった。学校に呼ばれた母親が、目に涙を浮かべていたのを今でも覚えている。お父さんはあなたを産む時にタバコを止めたのよと、よく言われたものだ。謹慎中の1週間は家でも吸えなかったので、仕方なく裏庭で吸っていた。

ニコチンの中毒症状は恐ろしい。十数年前、禁煙しようと思い、朝からタバコを止めたのだが、次第にイライラが募り、終いには怒りまで感じて、物や人に当たりまくった。ニコチンの欠如は人の性格と行動をも変えてしまう。

三十数年間生きてきて、いったい何本のタバコを吸い、幾ら出費してきたのだろう。1日20本、1箱300円で計算すると... なんと! 合計124,100本、1,861,500円。なんと!などと書いてはみたものの、実は大した感慨はない。



禁煙するならタモリ療法だと前から決めていた。吸いたくなったら5分だけ我慢する。するとしばらく落ち着く。また吸いたくなったら5分だけ我慢する。それを続ける。つまり気合いだ。

iPhoneには「禁煙なう」という面白いアプリがある。Twitterに禁煙や喫煙の状況をつぶやく事ができる。禁煙に興味のある方や、人に宣言しないとやめれない方は是非試して欲しい。無料アプリだ。


今朝、駅から仕事場へ向かう途中、ふとタバコをやめようと思った。きっかけは、心が満たされていると感じたからだ。もうタバコに頼る必要はないんだよ。そう言われた気がした。


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