愛と幻想のフェイスブック


20090418112039


きっかけはTurntable.fmだった。

近頃、そこかしこで名前を聞くTurntable.fm。

RYO the SKYWALKERさんもツイートしていたので、いよいよ試してみることにした。

だが、Turntabel.fmのサイトを訪れるとFacebookの認証を要求される。

私はFacebookのアカウントに実名と顔写真を使っていたので躊躇した。


時を巻き戻して1年前。

このような記事を書いた。

Twitterと棲み分けるならFacebookは実名を使うべきだが、堅苦しいのでTwitterのほうが楽しい、という内容の記事だ。

以降、Facebookはプライバシーが気になるので放置し、連携サービスも敬遠していた。


だが、いよいよFacebookのアカウントが必要不可欠なものとなる。

多くのウェブサイトがFacebookと連携し、Facebookしか対応していないサービスが登場する。

ニュースフィードからブログへのリンクも増え、App Storeにも関連アプリが目立つようになった。

Facebookをシステムとして無視できなくなったのだ。


そして私は、Facebookから個人情報を消した。

実名と顔写真をやめると景色が変わった。

Facebookページに気軽に「いいね」を付けられるし、連携サービスも積極的に利用できる。

システムとして割り切ったとき、Facebookの暗いロゴが少し明るくなった気がした。


私がFacebookに抱いていたものはなんだったのか。

それはおそらく幻想だ。

実名によって繋がるように思えた、愛という名の幻想。


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