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エウロパに地球外生命を夢見て

Essay

20150201211908地球のような惑星は宇宙に100億以上あると言われているが、私が生きている間に知性のある地球外生命体と接触する可能性は極めて低い。なぜなら、私たちが地球で電波を使うようになったのは100年ほど前であり、その電波は既に100光年先まで届いているはずなのに、誰からも何も反応がないからだ。

ただ、微生物なら可能性がある。地球でも超高温や超低温などの過酷な環境で繁殖しているバクテリアのような微生物。そんな微生物の発見が期待されているのがエウロパだ。

エウロパはガリレオが発見した木星の衛星。表面は3km以上の氷に覆われているが、その内部は液体の海になっており、地球の海底にもある熱水噴出口が存在すると考えられている。

昨年12月に日本で打ち上げられた「はやぶさ2」は、小惑星でアミノ酸を採取することが目的。そこで有機物が発見されると地球外生命への関心が高まり、2030年の衛星探査でエウロパの海に潜る計画が浮上するかもしれない。

私が生きているのはあと半世紀だが、いつの日か「地球外で微生物発見」のニュースが速報されるだろう。そして願わくば、知性を持った生命体が人間だけでないことを証明して欲しい。私たちはこの広い宇宙で、孤独な存在ではないはずだ。

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