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ポピュラーサイエンスの傑作10選

Book

ポピュラーサイエンスをそのまま訳すと、大衆科学や通俗科学といった意味になる。書籍のジャンルのひとつで、難解な専門用語を使わず、平易な言葉で科学を解説した本を指す。

印象に残るポピュラーサイエンスには物語性がある。イントロからエンディングまで、時にはノスタルジックに読者を誘い、時にはドラマチックに感動を与える。分かりやすい説明を繰り返すだけではなく、エッジの効いた口調で読者を惹きこむ。

今回はそんなポピュラーサイエンスの傑作を紹介したい。


偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

偉大なる失敗は新たな道を切り開く。ダーウィンの融合遺伝、ポーリングの三重らせん、アインシュタインの宇宙定数など。天才科学者たちはなぜ過ちを犯したのか。過ちはどのような理論へ発展したのか。本書は失敗の発生から結末までをミステリアスに描く。ページをめくるたびに、天才たちの思考が追えるはずだ。
極上のサイエンスミステリー『偉大なる失敗』 - #RyoAnnaBlog


意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

人は自分をコントロールしていると錯覚するが、実際は無意識に行動していることが多い。意識は傍観者なのだ。脳の病気は愛する家族を傷つけたり、無差別に人を殺害することもある。自分には選択の余地がない行動に対して、人はどこまで責任を追うべきなのか。作者は頻繁に「あなた」と語りかけてくる。エッジの効いた語り口に、読者は思わず惹きこまれるはずだ。
あなたを突き動かすもの『意識は傍観者である』 - #RyoAnnaBlog


E=mc2――世界一有名な方程式の「伝記」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

E=mc2――世界一有名な方程式の「伝記」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

  • 作者: ディヴィッド・ボダニス,David Bodanis,池内了(解説),伊藤文英,高橋知子,吉田三知世
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: 文庫
  • 購入: 4人 クリック: 36回
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物理学者は自然の法則をできるだけシンプルな等式で解明しようとするが、それを実現したのがアインシュタインの「E=mc2」だ。アインシュタインは、原子に秘められたエネルギーを発見すると同時に、パンドラの箱を開いた。本書は「E=mc2」にまつわる数奇な運命を描く。原子エネルギーの教科書としても読めるし、アインシュタインの伝記としても楽しめる傑作だ。
アインシュタインがいない世界 - #RyoAnnaBlog


人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

旅行記作家が数多くの科学書を精読し、専門家へのインタビューを繰り返して描いた壮大な科学物語。天文学、物理学、化学、生物学、力学、地理学、博物学、分子遺伝学など、様々なジャンルをダイナミックに編集して読者を誘う。文系の作者が科学の世界に飛び込むと、このようなポピュラーサイエンスの快作が生まれる。
『人類が知っていることすべての短い歴史』 と日常の瑣末な出来事 - #RyoAnnaBlog


SYNC   なぜ自然はシンクロしたがるのか

SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

自然界に潜む同期現象を科学的に解明した本。数百匹が同時に明滅するホタル、卵子を目指して同時に尾ひれをふる精子、心臓を動かすために同時に振動するペースメーカー細胞など。本書は私たちの生活に同期現象が深く関わっていることを教えてくれる。自然の神秘に触れることができるはずだ。
同期現象の解明に挑む『SYNC ー なぜ自然はシンクロしたがるのか』 - #RyoAnnaBlog


世界を変えた17の方程式

世界を変えた17の方程式

私たちの身の回りは方程式で満ちあふれている。インターネット、GPS、電子レンジ、高層建造物、金融、そして核爆弾まで。科学技術は自然の中に隠れているパターンを解明することで発展してきた。本書は方程式にまつわる正と負の側面を丁寧に教えてくれる。
世界は数学で満ちている『世界を変えた17の方程式』 - #RyoAnnaBlog


インフォメーション―情報技術の人類史

インフォメーション―情報技術の人類史

情報単位の誕生、情報の起源、伝達手段の進化、最新の処理技術。それらを緻密にドラマチックに描いた本。人は古来から音や文字を使って情報を伝達してきたが、19世紀に生まれた電信技術により、地球上の時間と距離が消滅した。情報技術の歴史を知ることは、次世代を生きるための礎となる。
『情報技術の人類史』を読まずして未来を生きるなかれ - #RyoAnnaBlog


数学する本能―イセエビや、鳥やネコや犬と並んで、あなたが数学の天才である理由

数学する本能―イセエビや、鳥やネコや犬と並んで、あなたが数学の天才である理由

数学するのは人間だけではない。アリは非天測位置推測法を使って一直線で巣に戻り、コウモリは高周波の反響定位システムで獲物を捕らえ、フクロウは高さの違う左右の耳で三角測量を行なう。言語を持たない動物は抽象的な数学をしているわけではないが、無意識に計算している。本書を読むと世界が数学で記述されている事を感じるはずだ。
世界は数学でできている『数学する本能』 - #RyoAnnaBlog


宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?

宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?

宇宙は自分で計算する能力を持っていると本書は説く。物質の最小単位である量子が情報を処理して世界を増幅させてきた。ランダムな選択から秩序が生まれることはない。猿がタイプライターを打っても物語が生まれることはないが、コンピューターのキーボードならプログラムが生まれる可能性があるのだ。
猿がタイプライターで『風の歌を聴け』を書くことはあるのか - #RyoAnnaBlog


まだ科学で解けない13の謎

まだ科学で解けない13の謎

量子力学者による変則事象の物語。変則事象とは「例外、異様、奇態、矛盾、逸脱、偏差、ずれ」を意味する。宇宙の暗黒物質や万有引力のずれ。巨大ウイルスやプラシーボ効果など。最先端の知識をもってしても解明できない科学の謎。その謎が解けるとパラダイムシフトが起こり、新しい思考の枠組みが築かれる。科学の面白さはそこにある。
ニュートンの恋人たち - まだ科学で解けない13の謎 - #RyoAnnaBlog


この10冊ならどれを読んでもゾクゾクさせてくれるはずだ。


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  • 世界との関わり方が変わる10冊 - #RyoAnnaBlog