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フィルム写真

Essay Photo Film CONTAXT2

堂ヶ島天窓洞


今回の静岡旅行はCONTAX T2しか持って行かなかった。撮影に使ったフィルムは3本で、写真は108枚。これがデジタルだったら2000枚以上撮っていたと思う。構図やピントに確信が持てないため、同じ場所で何度も撮ってしまうのだ。

フィルムはいいリミッターになっている。フィルムにしてからLightroomの現像に時間を費やすこともなくなった。デジタルは何百枚、何千枚と撮った中からベストな写真を見つけ、調整を繰り返す。思い出とは切り離された作業だ。

フィルムは画質も違う。特に無限遠で撮った写真が顕著で、私の場合はデジタルだと淡白な絵になる。デジタルは風景をピクセル単位で分解し、すべてを解像しようとする。だから逆に厚みがなくなる。その点フィルムは立体感がある。アナログは連続した一つの絵だ。一つのピクセルに風景を閉じ込める。だから空気も写り、臨場感が生まれる。

冒頭の写真は静岡旅行の最後に撮ったもの。海は青色が強いし愛犬の目も隠れてしまったが、撮った場所と時間が重要だからいい。もちろん写真は綺麗なほうがいいし、人に認めてもらえると嬉しい。だが、まずは自分で楽しいと思えることが一番だ。いずれデジタルに戻るかもしれないが、今はとにかくフィルムが心地いい。

CONTAX T2
Lomography Color Negative 400