米原万里の書評集に圧倒される『打ちのめされるようなすごい本』



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打ちのめされるようなすごい本』は、米原万里の書評集。米原万里は1950年生まれの通訳者、作家、書評家。ロシア語の通訳者としては、ゴルバチョフエリツィンから指名を受けるほどの第一人者だった。

ページをめくって読み進めると、未知の言葉に遭遇して興奮する。「心が千々に乱れる」「惹句」「蒙を啓く」といった鮮やかな言葉遣い。軽やかな文体と、絶妙な皮肉。豊富な読書体験から生まれる、機知に富んだ文章。

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