Evernoteに記憶を自動保存する方法




Evernote使えてますか?


ものぐさな私はEvernoteをあまり使っていません。記事や写真をマメにクリップしたり、タグで細かく管理するのが面倒なのです。何となく便利そうだけど使い方が分からないEvernote。同じような思いを持っている方は多いのではないでしょうか。

ただ、Evernoteには全文検索という魅力的な機能があります。全文検索とはEvernoteに保存したクリップのタイトルだけではなく、内容まで検索できる機能です。しかもEvernoteは過去の全てのクリップに対して検索をかける事が可能です。Googleで検索する際に「Twitter iPhone」というキーワードを入力すると、「iPhone」と「Twitter」の両方が含まれた記事がヒットしますよね。このand検索がEvernoteでも利用できます。これがEvernoteの最大の魅力だと思います。更にタグなどで細かく管理すれば後から検索する時にヒットしやすいのですが、タグ付けは管理が面倒です。また、GoogleリーダーなどからEvernoteにクリップする際も、他のサービスを経由する必要があるので少し手間がかかってしまいます。情報を快適に閲覧して保存するためには、標準の記録方法である共有やスターを使うほうが便利だと思います。


今回はGoogleリーダーの共有やTwitterのスター、はてなブックマークなどで記録した情報をEvernoteに自動保存する方法を紹介します。これにより普段は利用しないEvernoteが困った時に大きな力を発揮します。また、Twitterのスターの情報が突然消えたという話も聞いた事があります。自分のツイートも3200以上は公式には保存されません。そのような大切な情報もEvernoteへ自動保存すればバックアップする事ができます。是非お試し下さい。



本題に入る前にちょっとだけ小話を。皆さん「記憶の過程」をご存知でしょうか。Wikipediaなどによると、記憶の過程は「記銘(符号化)」→「保持(貯蔵)」→「想起(検索)」→「忘却」という流れになっているようです。この過程が今回紹介するEvernoteへの保存過程とそっくりなんです。フィル・リービンCEOもご自身でEvernoteを「外部脳」や「外部記憶装置」という言葉で表現しています。まさにEvernoteは記憶そのものです。それでは「記憶の過程」に沿って自動保存方法を紹介します。

記録(記銘)

GoogleリーダーTwitterなどを利用していて「スター」や「ブックマーク」などで後に残したい情報を記録していると思います。それらは全てRSSフィードとして取得可能です。これを後述するMAILPIAというサービスで取得してEvernoteに自動保存します。まずはそれぞれのサービスのRSSフィードの取得方法を説明します。


Googleリーダー
あまり知られていないかもしれませんが、共有やスターはRSSフィードとして取得できます。Googleリーダーの「設定」に「フォルダとタグ」という項目があると思います。そこに「スター付きアイテム」と「共有アイテム」という項目があります。ここで「スター付きアイテム」を「公開」に変更して、右隣の「公開ページを見る」をクリックした先にあるRSSボタンがフィードのURLとなります。「共有アイテム」は「公開」になっていると思いますのです、そのまま「公開ページを見る」をクリックしてRSSフィードのURLを確認して下さい。


Twitter
自分のツイートやスター(Favorite)もRSSフィードを取得できます。Twitterの公式Webページで自分のツイート履歴を表示させて、サイドバーの下にあるRSSボタンがフィードのURLです。スターのRSSはサイドバーの「Favorite」を選択して、同じサイドバーの下にあるRSSボタンがフィードのURLになります。自分のツイートは後から検索できると意外と便利です。自分で何かを感じて発した言葉なのですから、後で検索して思わぬTipsがひらめくかもしれませんね。

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はてなブックマーク
自分のはてなブックマークのページに飛んで、画面左下にあるRSSボタンがフィードのURLです。


◆その他
InstapaperのスターやDelicious、FlickrTumblrなども、それぞれの画面にRSSボタンがありますので、そこでフィードのURLを確認する事ができます。

自動保存(保持)

これはシゴタノさんの記事を参考にしています。シゴタノさんの方法は「あとで読む」→「Gmail」→「MAILPIA」→「Evernote」という流れで保存しているのですが、今回紹介する方法は「記録」のところで確認したRSSフィードを直接MAILPIAで取得して、そこからEvernoteのメールアドレスに転送します。これにより、Evernoteに保存されるのはTwitterのスターの場合、記事タイトルとURLのみとなります。以前の記事でも書いたように、私はTwitterサブアカウントを利用してFeedを閲覧しています。最近はGoogleリーダを全く利用していないので、共有やスターのRSSフィードをMAILPIAで取得した場合、どのようにEvernoteへ保存されるのか確かめていないのですが、おそらく記事タイトルとURLだけが保存されると思います。記事全文を保存しないのであればEvernoteのプレミアム会員になる必要はないと思います。

自分のEvernoteのメールアドレスは、Web版Evernoteの「Setting」→「Emailing to Evernote」で確認できます。
MAILPIAでの登録方法は、まずサービス一覧で「Web/RSS 更新通知」をクリックして、「通知先メールアドレス」にEvernoteのメールアドレスを入力します。そのあと下の画像のように各RSSフィードのURLを登録します。また、ここで登録したタイトルがEvernoteに保存された時のクリップタイトルとなります。

◆自動保存の流れ
1.ブックマークやスターで記録する → 2.MAIPIAで記録したRSSフィードを取得する → 3.Evernoteのメールアドレスに転送する



検索(想起)

現在私はEvernoteのWeb版やPC版を利用していないのでiPhone版での検索方法を説明します。下の左の画像は全てのクリップ(ノート)を一覧表示した画面です。検索窓に例えば「クレヨン 法則」と入力すると、その2つのキーワードを含むクリップタイトルが一覧で表示されます。さらにクリップの内容を表示させた画面が右の画像になります。このようにキーワードがハイライトで表示されます。このURLをタップすれば内蔵ブラウザで目的の記事が表示されます。これにより普段は利用しないEvernoteが、いざという時に役立つ外部記憶装置となります。

Google検察もかなりの精度で目的の記事を探す事が可能です。今回の「クレヨン 法則」というキーワードでGoogle検索すれば同じ記事がトップに表示されますが、自分の目でフィルタリングしたEvernoteのほうが検索効率が良い事もあります。スターやブックマークなどをバックアップする意味でも安心感があります。無料で使える素晴らしいEvernoteのサービス。これを自分に合った方法で有効利用したいものですね。

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忘却

Evernoteに保存したデータが消えてしまったらどうなるのでしょうか。人によっては絶望して怒るかもしれませんね。ある人は「まあしょうがないか」と諦めて、新たな一歩を踏み出すキッカケになるかもしれません。有名な作家も「散りぬるを」 という小説で言っています。「忘れるにまかせるということが、結局最も美しく思い出すということなんだ」と。


それではまた次回をお楽しみに。


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