博士の愛した数式とTED



友愛数という数をご存知だろうか。

あのフェルマーデカルトでさえ、生涯で一つしか発見できなかった数の組み合わせだ。

例えば220と284。


220の約数は1, 2, 4, 5, 10, 11, 20, 22, 44, 55, 110
これをすべて足すと284となる。

284の約数は1, 2, 4, 71, 142
これをすべて足すと220となる。


約数の和が互いに等しい数。固い絆で結ばれた親和的な数。これが友愛数だ。

なんと神秘的な組み合わせなのだろう。


先日「博士の愛した数式」という映画を観た。物語の中に友愛数が登場する。他にも、完全数やイマジナリーナンバー、ネピア数、そして、博士の愛したオイラーの公式など。文系の私にとっては目の覚めるような発見ばかりだった。

もし中学生や高校生の頃、この映画に出会っていたら、私は数学の道へと進んでいたかもしれない。




TED+SUBという素晴らしいアプリがiPhoneに対応した。

TEDとはTechnology Entertainment Designの略だ。アメリカのカリフォルニア州モントレーで講演会を主催しているグループのことを指す。TEDが主催している講演会をTED Conferenceと言い、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物が講演を行なっている(Wikipedia)。


講演は英語だが、ボランティアが日本語の字幕を付けている。


この講演を日本語の字幕付きで視聴できるアプリが「TED+SUB」だ。

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少し探しただけでも、数学の講演が幾つか見つかった。

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300以上の講演が収録されている。

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WEBで講演が追加されると、アプリでも観れるようになるはずだ。

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久しぶりに心躍るアプリに出会った。1日1本講演を視聴したとして、あと何日、異世界を楽しむ事ができるのだろう。

私は中学や高校で友愛数には出会わなかったが、それを嘆くつもりはない。学問や人は出会うべき時期があるはずだ。

今からでも遅くはない。「TED+SUB」があれば、毎日が未知との遭遇だ。


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