愛と幻想のフェイスブック
きっかけはTurntable.fmだった。
近頃、そこかしこで名前を聞くTurntable.fm。
RYO the SKYWALKERさんもツイートしていたので、いよいよ試してみることにした。
だが、Turntabel.fmのサイトを訪れるとFacebookの認証を要求される。
私はFacebookのアカウントに実名と顔写真を使っていたので躊躇した。
時を巻き戻して1年前。
このような記事を書いた。
Twitterと棲み分けるならFacebookは実名を使うべきだが、堅苦しいのでTwitterのほうが楽しい、という内容の記事だ。
以降、Facebookはプライバシーが気になるので放置し、連携サービスも敬遠していた。
だが、いよいよFacebookのアカウントが必要不可欠なものとなる。
多くのウェブサイトがFacebookと連携し、Facebookしか対応していないサービスが登場する。
ニュースフィードからブログへのリンクも増え、App Storeにも関連アプリが目立つようになった。
Facebookをシステムとして無視できなくなったのだ。
そして私は、Facebookから個人情報を消した。
実名と顔写真をやめると景色が変わった。
Facebookページに気軽に「いいね」を付けられるし、連携サービスも積極的に利用できる。
システムとして割り切ったとき、Facebookの暗いロゴが少し明るくなった気がした。
私がFacebookに抱いていたものはなんだったのか。
それはおそらく幻想だ。
実名によって繋がるように思えた、愛という名の幻想。
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