神が細部に宿るiPhone

あなたが手にしているiPhoneには、どれだけ工夫が詰め込まれているのだろう。

神は細部に宿るという言葉がある。God is in the details.

語源は様々な説があるが、建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉だと言われている。

ミース・ファン・デル・ローエは近代建築家の巨匠で、シンプルを良しとしながらディテールにこだわる、ミニマリズムを提唱した。接合部のデザイン、サッシと枠、鉄骨の見え方など、いかにシンプルに、綺麗に見せるかを考え抜いた。

iPhoneのスピーカーは本体の底についている。本体をテーブルに置いても、スピーカーを塞がないよう工夫されている。ここしかない位置だ。

iOS5で、回転アイコンのシャドウが3pxから4pxになったそうだ。より立体的に見えるようになっている。また、ホーム画面中央のアイコンの間隔も、2ピクセル広がったらしい。

ホーム画面でアイコンを長押しするとプルプル震える。文字ではなくアニメーションで「じっとしていられない」動きを表現し、移動や削除を示唆している。

iPhoneは、文字列を長押しすると虫眼鏡の表示になる。指で隠れる文字が虫眼鏡の中に表示され、ちゃんと見えるように工夫されている。

普段何気なく使っているiPhoneに、また少し愛着が湧く。

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