トム・クルーズ主演の『アウトロー』は駄作か否か



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iTunes Storeのレビューで評価が二分している映画『アウトロー』。主演がトム・クルーズじゃなかったら見向きもされない、過去5年で最低ランクに入る、これはひどい、などなど、否定的な意見が多かったので気になって観てみた。

以降、ネタバレは無いのでご安心を。


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原題は『Jack Reacher』。これはリー・チャイルドの原作小説『One Shot』に登場する主人公の名前。Jack Reacherは元陸軍憲兵隊捜査官。殺しの訓練を受けた軍人で、普段は表に出さないサバイバル技術を、要所要所で発揮する。

この設定で思い出すのは、漫画『マスターキートン』や映画『ボーン・アイデンティティ』。普段は飄然としているが、いざとなったら最小限の動きで相手に致命傷を負わせる。狙撃、偽装、傭兵、この辺りのキーワードが好きな人にとって『アウトロー』はストライクゾーンだ。



この映画は確かにトム・クルーズの存在感が必要だが、物語はサスペンスの王道で楽しめるし、カーアクションは手に汗握る。相手の顔を見せないカメラワークもニクい。

『ミッション・インポッシブル』のような派手なアクションを期待していた人は駄作と感じるかもしれないが、『コラテラル』や『バニラ・スカイ』などのサスペンスが好きな人はツボにはまるだろう。

私は後者。決して駄作ではない。傑作とまでは言わないが、最後まで緊張が途切れる事のない良作だった。

アウトロー Jack Reacher(iTunesレンタル)


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