何を信じるべきか『日本の植民地の真実』
台湾・朝鮮・満州は憎むべき日本の三大植民地と言われているが、植民地は本当に悪だったのだろうか。日本の軍隊は本当に婦女暴行や虐殺を行ったのだろうか。
そんな疑問を元に大日本帝国を再評価したのが、黄文雄による『日本の植民地の真実』だ。
台湾・朝鮮・満州。それぞれ事情は違えど、日本の植民地時代があったからこそ近代的な医療や農業が導入され、道路や水道などのインフラが整備された。ひいては、日本の植民地主義があったからこそ東アジアの興隆が実現した。
著者はそう主張する。
だが、朝鮮や中国からは全く逆の意見が出てくる。日帝は自国の人命と資源を奪い、姓名や日本語を押し付けた。だから今でも靖国神社の参拝を批判し、日本を敵視し謝罪を要求する。
何を信じればいのだろう。教科書や本に書いてある事は正しいのだろうか。間違っているとしたら、事実はどこに書いてあるのだろうか。
結局、過去の史実は誰も証明できない。信じるべきは自分の判断であり、判断するために本を読む。多数決ではない真実を求めて。
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