子供の可能性
日曜の夕方、娘と息子がバッティングセンターに行きたいと言い出した。もう夕飯の支度を始めていたので、あまり気が乗らなかったが、二人とも目が輝いていて断り切れなかった。
娘は小学生の頃からハンドボールに熱中し、中学でもハンドボール部に入って楽しそうにやっている。なんでものめり込むタイプだから、あまり心配していない。
息子は小さい頃からサッカーをやっているが、少し伸び悩んでいる。人とのコンタクトプレーが苦手なようだ。野球や水泳も勧めてみたが、消極的な性格のせいか、なかなか首を縦に振らなかった。
ところがこの日、息子はバッティングセンターで目覚めた。前回はバットにボールが当たらなかったが、今回は調子がいい。本人も気持ちが良かったのだろう、陽が落ちるまでバットを振っていた。
帰りの車の中、息子が野球をやりたいと言った。バットの振りすぎで疲れた様子だったが、目はしっかりと前を見ていた。
冒頭の写真はうちの子ではないが、メッシのユニフォームを着てイチローを目指してもいい。子供はあらゆる可能性を秘めている。その可能性を広げるために環境を作ることが、親の務めだと思う。
だからあの時、バッディングセンターに行く選択をしてよかった。