デジタルとアナログ

Canon NEW EOS Kiss


先日入手したCanon NEW EOS Kissに、Kodakのフィルムをセットして一本撮り終えた。デジタルカメラに慣れていると24枚というのは本当にあっという間で、移動手段で喩えると新幹線と徒歩ぐらいの差がある。ただ、徒歩が悪いかというとそうでもなく、一歩一歩景色を眺めながら進めるので、気づくことが沢山あっていい。

Canon NEW EOS Kissが発売されたのは1996年で、それはWindows 95が普及した時期でもあった。当時学生だった私は東風荘という名のチャット機能付きネット麻雀にハマった。通信方式はアナログ回線を使ったダイヤルアップ接続で、1ヶ月で10万円ほどの電話代が請求され、ネット世界の恐ろしさを初めて知った。

また、その頃からカメラもデジタルに移行し始め、今となっては新品のフィルムカメラはほとんど売ってない。私はあと40年ほど生きる予定だが、その間にアナログからデジタルの移行のように画期的な変革はもうないかもしれない。可能性があるとしたら脳で、脳神経科学が進歩して脳と外部装置がつながると、世界がまた変わるように思う。

とはいえ現時点ではまだ夢物語で、やはりここ数十年のエポックメイキングはアナログからデジタルへの移行になる。カメラも感光部がフィルムからセンサーに変わったが、逆戻りするとどうなるのだろう。デジタルからアナログへ。現像から上がってくる写真が楽しみだ。