PENTAX 67

chico


随分と遠回りした気もする。APS-Cからフルサイズへ、35mmからブローニーへ。わずか数ヶ月の間にデジタルから中判フィルムに移行するとは夢にも思っていなかったが、求めている写真を追いかけていたら自然とこうなった。


スノーグリーン


PENTAX 67を購入した。正式名称はPENTAX 67IIで、2008年にPENTAX 67の販売が終了した時の最終モデルだ。

67IIにした最大の理由は絞り優先の自動露出機能がついているところ。PENTAX 67はマニュアルフォーカスのため、被写体にレンズを向けてから撮るまでに時間がかかる。だからせめてシャッタースピードだけはオートにしたかった。

また、初代の6×7や二代目の67は発売から年数が経っているため、故障が気になった。


朝陽


購入した店は名古屋の星ヶ丘にある大塚商会。他の中古ショップやネットでも購入できたが、大塚商会まで足を運んだ甲斐はあった。保証期間が他より格段に長いし、とにかくオーナーが親切で、使い方を教えてくれてサービスもしてくれた。


花瓶


なぜこの時代に中判のフィルムカメラなのか。

フィルムを選ぶ理由はこちらの記事を。中判を選ぶ理由は綺麗にボケる写真が撮りたかったから。被写体が浮かび上がるような立体感のある絵。緻密で繊細で透明感のある描写。それが中判の魅力であり、PENTAX 67の魅力だった。

今回アップした写真は最初に撮った一本から選んだもの。まだまだ手探り状態だが、感覚はつかめたのでこれからガシガシ撮っていきたい。PENTAX 67のシャッター音は本当にガシっと音がする。金属の音の余韻がなんともいえない。

PENTAX 67Ⅱ
PENTAX SMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4
FUJIFILM PRO 400H 120