スナップの名匠、写真家『エリオット・アーウィット』

写真は大きく分けて3つに分類できると思う。「綺麗な写真」「感じる写真」「面白い写真」だ。

「綺麗な写真」は解像度が高い写真で、「感じる写真」は彩度や階調が印象的な写真。「面白い写真」は被写体の組み合わせに特徴がある写真で、今回紹介するエリオット・アーウィットは、この「面白い写真」を撮る名手だ。

エリオット・アーウィットは今年で89歳になるフランス生まれの写真家。最初に名前を知ったのはフォトヨドバシで写真の撮り方を教えているA.Indenさんの記事で、サイドミラーに写る女性の写真が代表作だと知った。その後に、はてなブログyonpei704さんの熱い記事を読み、一気に好きになった。

エリオット・アーウィットの写真は、被写体と被写体の組み合わせにヒネりがある。こちらのGoogle画像検索で見ると分かるが、例えば電灯に留まっている鳥の向こうで飛行機が飛んでいたり、犬の隣りに人間と並んで馬の脚が写っていたりする。そのユーモアに気づくとハッとするのだが、そんな作品が1枚だけではなく何枚も何枚も出てくる。だからファンになる。

この手の写真は、面白い作品を残すという強い意志がないと撮れない。まぐれ当たりなら誰でもあるかもしれないが、これを撮り続けるには執着心と才能が必要だ。先日図書館でエリオット・アーウィットの作品集『美術館にいこうよ!』を見つけた。次は本屋で『Elliott Erwitt Snaps』と『DOGDOGS』を探そうと思う。私もスナップ写真が好きだから。


エリオット・アーウィット写真集