映画『バードマン』と確証バイアスの極致
どうして俺の記事はヒットしないんだ。はてなの互助会、増田、売れっ子ども。そんなチンカス野郎の記事にはブクマがつくのに、俺の記事はいつもスルーされる。
昔は大量にブクマがついた。アルファブロガーと呼ばれたこともあった。あの栄光はどこにいった。俺の読者はどこに消えたのだ。
俺の記事は今でも光っている。なのに誰もツイートしないしイイねしない。もういい。見てろお前ら。最後ぐらい派手に散ってやる。
これが映画『バードマン』のシノプシスであり、確証バイアスと呼ばれている心理状態の一種だ。自分に都合のいい要素だけ注目して、客観的に検証しない。極端に自己を肯定して、過大に評価する。
何者かになりたい者は、常にもがいている。他人に認められない理由が分からず、自暴自棄になる。ただ、強烈な確証バイアスは、時に人を羽ばたかせる。映画の主人公がそうだったように。
映画の主人公はライターではなく俳優。劇場の狭い通路。追いかけるハンディの映像。畳み掛ける台詞と、テンションを上げるドラムビート。アカデミー賞も頷ける演出。
観ると胸ぐらをつかまれるはずだ。
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