愛する人を信じて裏切られ、愛する人を疑って後悔する、映画『怒り』

映画『怒り』のレンタルが4月5日から開始された。

『怒り』は2016年に公開された日本のサイコサスペンス。監督は『悪人』の李相日。音楽は坂本龍一。出演は渡辺謙妻夫木聡綾野剛松山ケンイチ森山未來宮崎あおい広瀬すずなど、日本を代表する俳優・女優が顔を並べている。

見どころは深いストーリーと役者の演技。

物語は八王子で発生した殺人事件から始まる。容疑者のモンタージュは、東京の綾野剛、千葉の松山ケンイチ、沖縄の森山未來の三人を掛け合わせたような顔だった。それぞれの土地で苦しく切ない物語が同時に進行する。犯人は最後の最後まで明かされない。

圧巻なのは役者の演技。雨に打たれて泣く宮崎あおいは背筋が凍る。最後に破綻する佐久本宝には心をえぐられる。最も光っていたのは妻夫木聡のゲイ役。綾野剛とのベッドシーンもインパクトがあるが、さりげなくゲイを表現する演技に役者としての深さを感じる。

映画のテーマはタイトル通り「怒り」。人を信じて裏切られ、人を疑って激しく後悔する。そこで生まれる自責の念と怒り。あなたなら、誰を信じて、誰を疑うか。

是非この週末に。


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