神はピクセルに宿る - 天空の茶畑

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写真を撮り始めて一年になるが、今まで手振れをほとんど意識していなかった。ISO感度シャッタースピードの設定をカメラに任せきりで、後から等倍で確認することもなかった。


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シチュエーションを優先するスナップならそれでもいい。ISO感度が上がっても雰囲気が良ければいいし、スローシャッターも時には功を奏する。だが風景は違う。解像度と手振れを意識して、全体を引き締める必要がある。


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小さな振れは一見すると気づかないが、等倍にすると判別できる。振れは写真全体の解像感に影響する。細部に気を取られて全体を見失うことを「木を見て森を見ず」というが、写真の場合は枝葉まで気にする必要があるようだ。


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だから風景を撮るときは、できるだけISO感度を下げて、絞りも絞ることにした。シャッタースピードを意識して、振れる場合は三脚を使うか、ISO感度と絞りを調整する。


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今回アップした写真は天空の茶畑で撮ったもの。岐阜のマチュピチュと呼ばれているように、確かに茶畑が遺跡に見えた。シャッタースピードISO感度、絞り、手振れ、解像度。これらの関係を意識することで、今までより迫力のある写真が撮れたように思う。


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デザインの世界では「神は細部に宿る」と言われるが、写真の場合は一つのピクセルに宿る。そんな気がしている。


撮影カメラ


撮影地