情景を写す単焦点レンズ

DSCF7152


大口径の単焦点レンズが好きで、X-Pro2を購入したのも、F1.4のレンズを使いたかったという理由が大きい。大口径のレンズは、絞りを開けるとピント面の前後がなだらかにボケる。私が写真を好きになった原点は、この柔らかい描写にあった。


DSCF7113


たとえば今あなたが見ているスマートフォン。画面を見ていると周りの風景はボケているはずだが、ボケているか確認するために目線を移すと、ピントもそちらに移ってしまう。人間の目は、ピント面と周囲のボケを同時に見ることはできない。これを写真で表現してくれるのが、大口径のレンズだ。


DSCF7182


中判カメラのレンズならF値は2.8でも十分だし、絞りを開けられるならズームレンズでもいい。ただ、ズームレンズは往々にして開放でもF値が大きい。望遠で撮ればボケは出るが、画角が狭いため臨場感を出すのが難しい。


DSCF7119


画角が固定されている単焦点レンズは、自分の目の代わりになる。自分が見ている光景を、人間の目で見ているように表現してくれる。だから写真に感情を乗せやすい。今回アップした写真は授業参観の風景。子供への愛情が伝わると嬉しい。


撮影カメラ


撮影地

  • 子供の小学校