ジョギングが中毒になる理由

20140408001931タバコをやめたら絵に描いたようにお腹が出てきたのでジョギングを始めたが、いつの間にかダイエットは二の次になり、一番の目標はタイムになっていた。

インターバル走やビルドアップ走を取り入れ、1km・4分台を目指して汗だくになって走る。乳酸で足が動かなくなり、血中の酸素濃度が低くなって息があがる。ぜぇぜぇぜぇ、あひあひあひ……

おかしい。苦しいのに気持ちいい。Sだったはずなのに本当はMだったのか。四つん這いにさせるんじゃなくて、なるのが好きだったのか。そんな事を考えながら毎週走っていたのだが、どうやらジョギングが快感になるのは科学的な根拠があったようだ。

人間の脳にはエンドルフィンというアヘン剤を分泌する機能がある。エンドルフィンは本来、身体が傷を負った時などに鎮痛剤として効く成分だが、単調な繰り返し運動で低レベルの刺激を受けても分泌される。つまり、ジョギングによる規則正しい足運びは、脳内でエンドルフィンを分泌していることになる。

先月、人生初のハーフマラソンに出場する予定だったが、直前に足を痛めて棄権した。それから1ヶ月間走れず、なんとなく毎日がソワソワして居心地が悪かった。四つん這いになる必要があるのかもと悩んでいたのだが、なんのことはない、脳内麻薬の中毒になっていただけだった。


参考文献


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