Book-小説
6月29日に公開される福山雅治主演の映画『真夏の方程式』。原作は東野圭吾。単行本が刊行されたのは2011年で、映画公開直前となる今月10日に文庫本が発売された。
ショートショートと呼ばれる小説がある。短編小説よりも短く、それだけで話が完結していて、400字詰めの原稿用紙で10枚程度のもの。文字数に明確な規定はなく、コンテンストによっては1000文字程度が条件になることもある。
西尾維新を知ったのはアニメ『化物語』で。同作品は高校生の主人公が怪異に関わった少女達と出会い、その怪異にまつわる事件を解決していく物語。全編に散りばめられた弾丸のような言葉の数々と、戦場ヶ原ひたぎの入浴後シーンにまんまとやられて、最後まで…
Tweet 「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」春は、誰に言うわけでもなさそうで、噛み締めるように言った。「重いものを背負いながら、タップを踏むように」それは詩のようにも聞こえ、「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことを忘…
Tweet 森博嗣のS&MシリーズがiPhoneアプリとしてリリースされた。昨年12月にリリースされていたようだが、私が知ったのは数日前だ。カフェでぼんやりと眺めていたツイッターのタイムラインに、突然その情報が流れてきた。カフェといってもオシャレなカフェで…
村上龍の小説を初めて読んだのは確か15才の時だ。コインロッカーベイビーズだったと思う。親に捨てられた双子の人生を、退廃的な背景描写と共に描いた、見事なエンターテイメント作品だった。それから、限りなく透明に近いブルーや愛と幻想のファシズム、69…