『真夏の方程式』が文庫化、ガリレオシリーズは中毒性が高い



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6月29日に公開される福山雅治主演の映画『真夏の方程式』。原作は東野圭吾。単行本が刊行されたのは2011年で、映画公開直前となる今月10日に文庫本が発売された。

同作品はガリレオシリーズの第6弾。物理学者・湯川が登場するガリレオシリーズは第8弾まであり、その中にはテレビドラマ『ガリレオ』の原作や、映画『容疑者Xの献身』の原作も含まれている。


真夏の方程式』のあらすじはこちら。

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは...


東京、玻璃ヶ浦、警視庁、地元警察、湯川、少年、成実、仙波。場所と人物と時間が錯綜する中で、話が徐々に繋がっていく感覚がたまらない。随所に登場する湯川の台詞も魅力的だ。

人類が正しい道を進むためには、この世界がどうなっているのかを教えてくれる詳しい地図が必要だ。ところが我々が持っている地図はまだまだ未完成で、殆ど使い物にならない。だから21世紀になったというのに、人類は相変わらず間違いをしでかす。戦争がなくならないのも、環境を破壊してしまうのも、欠陥だらけの地図しか持っていないからだ。その欠けた部分を解明するのが科学者の使命だ。


次へ次へとページをめくり、3時間ノンストップで読了。相変わらずノスタルジックなミステリで読者を惹き込む東野圭吾。原作を読み終わった今でも映画は楽しみ。物理学者・湯川のガリレオシリーズは中毒性が高い。

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