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CONTAX T2

Camera Film Essay

CONTAX T2


運命的な出会いをした。女の子ではなくカメラにだ。

先日紹介したアサヒドーカメラのサイトで、Canon EOS-1を発見した。EOS-1は1989年に発売されたフィルムカメラで、当時のフラッグシップモデル。NEW EOS Kissでフィルムの世界に魅了され、もっといい写真を撮りたいと思っていた私は、これしかないと決めてアサヒドーカメラに向かった。

ところがその日、アサヒドーカメラのシャッターは閉まっていた。定休日だったのだ。どうしたものか考え、近くのカメラショップに寄ることにした。名前はレモン社。あまり期待せず店に入り、Canon EOS-1を探したがやはり無かった。だが、諦めて帰ろうとしたその瞬間、運命的な出会いをする。

CONTAX T2が陳列されていたのだ。

CONTAX T2は1989年に発売されたフィルムカメラで、ポケットに入るコンパクトさが魅力的だった。ただ、古い電気式のカメラなので、よく壊れるという話も聞く。メカの部分は修理できるが、基板などの電子部分はもう修理できないそうだ。

にもかかわらず、なぜCONTAX T2なのか。それはこちらの作例を見ると分かる。

ポケットサイズのカメラなのに、恐ろしく透明感のある写真が撮れる。撮影者のセンスに寄るところも大きいが、レンズの恩恵もあるようだ。レンズはカール・ツァイスのゾナー 38mm F2.8。カール・ツァイスは19世紀から続くドイツのレンズメーカーで、プラナーやテッサーなど、カメラ好きなら一度は耳にしたことのある名玉を生み出している。

レモン社の店員さんにお願いして、CONTAX T2を棚から出してもらった。初めて触るCONTAX T2。想像していた通り小さい。電源を入れるとレンズが出てきた。フィルム室も外観も、1989年のカメラとは思えないほど綺麗だ。店員さんと相談し、保証期間を延ばしてくれるとのことで決めた。

CONTAX T2は横幅10センチ、重さ200グラム。いつでもどこでもポケットに入れて持ち歩ける。昨日試し撮りをして、現像できることを確認した。週末の旅行にも持って行こうと思う。久しぶりにワクワクしていたら、レモン社の店員さんに掛けられた言葉を思い出した。

「ぜひ楽しんで下さい」

CONTAX T2