夢の跡
先週に続いて今週も東京出張。場所が都営地下鉄大江戸線の勝どき駅付近だったので、帰りに晴海埠頭まで足を伸ばした。
晴海は近代的な高層ビルが立ち並んでいるが、歴史は意外と古く、埋め立てが完了したのは1929年までさかのぼる。埠頭の先にある晴海客船ターミナルは、東京湾の開港50周年を記念して1991年に誕生した。
ところが、集客に失敗したのかほとんど人が歩いていない。レストランは潰れているし、道路も途切れている。客船ターミナルはまるで廃墟のようだ。
対岸にフジテレビやレインボーブリッジが見えて景色はよかったが、どんよりした雲と相まって、おどろおどろしい雰囲気だった。
晴海埠頭は2020年の東京オリンピックで選手村が設置されるようだが、終わるとまた、兵どもが夢の跡となるだろう。