秋葉原ショック
一般人と比べるとオタクだと思う。攻殻機動隊やカウボーイビバップやエヴァンゲリオンが好きで、けいおんや魔法少女まどかマギカや偽物語には着いていけず、シュタインズゲートがギリギリOKなライトなオタク。
そんな私が、生まれて初めて秋葉原を訪れた。
秋葉原に行った目的は、iPhoneの12倍望遠レンズを買うためだったが、オタクの聖地秋葉原がどんなところか見てみたいという興味もあった。
山手線の秋葉原駅に着いて電気街口から西へ歩き、ケバケバしいビルを横目に中央通りを北へ向かい、ソフマップのビルに面を喰らう。入り口の大きなモニタでアニメのプロモーション動画が流れ、ビルの外壁も最上階までアニメの看板だらけ。
さらに、ソフマップを過ぎたところにある土産屋にも驚いた。秋葉原の土産は、まんじゅうまで「けいおん」だったのだ。店内で写真を撮り、感心しつつそそくさと土産屋を後にする。
土産屋を出て北へ歩き、目的の「サンコー レアモノショップ」に到着する。iPhoneの12倍望遠レンズがある事を、事前に調べてあった。
サンコーはすごかった。誰が買うのか分からない不思議な商品が、所狭しと並んでいた。iPhone用の8倍望遠レンズもあった。だが、肝心の12倍望遠レンズがなかった。SMバーにいそうな店員さんに恐る恐る聞いたところ、今は在庫がなく、入荷まで1週間ほどかかるとの事。入荷したら無料で発送してくれると言われたが、丁重にお断りして店を後にした。
諦めきれず、さらにiPhoneで調べて「三月兎」という望遠レンズを置いてそうな店を見つけた。サンコーに負けず劣らず、雑多な商品が並んでいた。Holgaのレンズキットもあったが、12倍の望遠レンズはなかった。
秋葉原は平日なのに人が多い。サンコーや三月兎など、小さくて狭い店にも人がたくさん詰めかけている。だんだん疲れてきて、メイド喫茶で休憩しよう考えたが、用事の時間が近づいてきたので、秋葉原の駅へ向かう事にした。
途中、メイドコスプレのかわい子ちゃんに癒され、ドンキホーテの意味不明な行列に怯え、露店のTシャツを真剣に物色するロン毛のお兄さんに驚き、交差点でアイドルのように踊りながら歩く女の子を横目で見つつ、秋葉原駅に着く。
駅ビルの下には古い電気商店が並び、高架下にはなんとAKBのカフェがある。店に入れないオタクたちが、行列をつくって順番を待っている。うんざりして、アトレのトイレに座り、ようやく一息つけたと思ったら、店内放送がアニメ声。
帰りの山手線。つり革に体重を乗せ、秋葉原に疲れたはずなのに、また来ようと思った。まだメイド喫茶を体験していない。旦那様どこをお揉みいたしましょう、というあれだ。
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