悠久の時 - 琵琶湖の浮御堂

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琵琶湖にある満月寺の浮御堂は、湖の安全を祈願して平安時代に建てられた。穏やかな日も波が立つ日も、千年のあいだ湖を見守ってきたが、昭和9年室戸台風で被災し倒壊した。現在の浮御堂は昭和12年に再建されたものだが、それでも湖に浮かぶ姿を見ると、悠久の時を感じる。時代が変わっても人が変わっても、じっとここで湖を見つめてきたのだろう。


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冒頭の写真は波を消すために、ND400とND32のフィルタを重ねて50秒露光した。上の写真は波を残すために、絞りを4.0まで開けて、シャッタースピードを1/45に上げた。どちらも時間の経過を表現したかった。


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少し前に、ManfrottoのBefreeを購入した。コンパクトだがアイレベルを確保した三脚で、これにより三脚を立てたときもファインダーを覗けるようになった。今まではカメラの背面液晶を見てなんとなく撮影していたのだが、ファインダーで周りの光を遮ると、露出などの設定を追い込むことができる。新しい三脚を手に入れて、写真が少し変わった気がしている。


撮影地


撮影カメラ