時代をつなぐ写真
名古屋の街中で、材木工場の跡地を見つけた。場所は矢場町の近く。木の壁にチョークで「煙突 塵 芥焼 取替 4.2.17 修理」と書いてあった。おそらく平成4年のことだ。
平成4年といえば今から25年前。私は学生で、神戸に住んでいた。当時はこの工場も稼働していて、木を削り、塵と芥を焼き、古い煙突を取り替えたのだろう。同じころ私の両親は身を削り、私に生活費を送ってくれた。
この工場が取り壊されても写真は残る。いつも絵になる光景だけを求めてシャッターを切っているが、たまには記録に残すことだけを意識してもいいのかもしれない。このレンズで両親の写真を撮っておこう。そんなことを思った。
撮影カメラ
- FUJIFILM X-Pro2(ボディ)
- FUJIFILM XF 23mm F1.4(レンズ)
- FUJIFILM NP-W126S(予備バッテリー)
- NATIONAL GEOGRAPHIC(ショルダーバッグ)
- ARUNUVO(カメラストラップ)
撮影地