アニメーター見本市の『旅のロボから』が面白い

YouTubeのオススメ動画をスクロールしていたら、『旅のロボから』という短編アニメが目に止まった。再生ボタンを押すと、「アニメーター見本市」という題字が流れて本編が始まる。10分ほどの短いアニメだが、これがすこぶる面白い。

作画は『君の名は。』のようなテイストで、柔らかい絵なのにメリハリがある。セリフはテンポが良く、あっという間にストーリーに引き込まれる。主人公の女性の声は色っぽいし、エッチなロボットという設定も上手い。これは貴重な新人作家を発見した。そう興奮したのだが、調べてみると新人ではなかった。

監督は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『君の名は。』で原画を担当した沖浦啓之さん。女性の声は林原めぐみさんで、ロボットの声は山寺宏一さん。スタッフはProduction I.Gのメンバーで、題字は宮崎駿さん。つまり、一流のキャストが関わったアニメだったのだ。

http://animatorexpo.com

アニメーター見本市は、庵野秀明さんのスタジオカラードワンゴが共同で運営している。創作の場を提供して人材を育成するのが目的との事だが、メジャーなクリエイターも多く参加していて、エヴァンゲリオンやパトレーバーのスピンオフ作品も観られる。

アニメーター見本市の作品には、女性の裸や下着がよく登場する。最近ヒットした『君の名は。』も、ちょっとしたエロ要素があるからここまで受けた。男女の身体が入れ替わる。ロボットが覗き見をする。微エロはオトコ心をくすぐるのだ。