なんとなく撮りに行ってしまう場所
新しいカメラやレンズを買うと、なんとなく撮りに行ってしまう場所がある。私の場合は名古屋の若宮大通から鶴舞駅までのコースで、今回はツァイスのレンズを購入した直後に訪れた。
職場が名古屋駅の笹島付近にあるため、まずはそこから南東に歩いて若宮大通に出る。若宮大通の南側は大須に近いこともあり、雰囲気がレトロだ。(Googleマップ)
最初は庶民的だった若宮大通も、矢場町に近づくにつれ、徐々に都会の空気を帯びてくる。
矢場町の交差点まで進むと、久屋大通庭園フラリエがある。ここは草花の整備が行き届いているので、写真にはうってつけの場所だ。(Googleマップ)
久屋大通庭園から鶴舞駅の方面に歩くと、道中に廃業した材木工場や、個人経営のレストランが点在している。(Googleマップ)
デザイン事務所の壁のイラストや、こぢんまりした居酒屋の暖簾など、ついレンズを向けてしまう被写体が多い。
若宮大通から鶴舞駅まで。この3キロメートルほどのコースに、なぜ惹かれるのだろう。
おそらく、移ろいやすい都会の中にありながら、そこに根づいた空気を感じるからだ。車のホコリしかり、木材の年季しかり、鉄の錆びしかり。そういった年月の重みが、都会の喧騒を打ち消している。人通りも少なく、景色の彩度も低い。だから落ち着くのだろう。
撮影カメラ